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さんぷらりDIARY~ゆら観察日記~

さんぷらりDIARY~ゆら観察日記~

出産に関する情報~本など紹介~

 妊娠中期、里帰りしてから私は主に出産に関するいろんな情報を調べた。
母親に言わせると、そんなに物事調べた通りなんていかないし、
神経質になりすぎはよくないってさんざん言われましたが、私は違う。

 私は「妊婦・出産それぞれ全部違って当たり前、多種多様」ってことを
ちゃんとわかりたかったのだ。だからいろんな知識が欲しかった。
 こういう風にならなければいけないとか、こうしたほうがいいとか
それだけ考えて情報を追っていたわけではない。
 みんな違うんだってこと、分かって、それでいろんな人たちのお産が
あるんだってこと知って、妊娠・出産がすばらしいことなんだってことを
味わいたかった。それって母親になる人の醍醐味じゃないかって思う。

 初産ってこともあって、何がなんだかわからないことだらけ。
前半は重症妊娠悪阻、切迫流産と苦労が続いた。
怖くて怖くて赤ちゃんを私は守れるのか、本当に怖くて
毎日ずっと泣いていた日もあった。
その度に私を助けてくれたのは、いろいろ言われてはいるが、
本の知識だったり、ネットの情報だったりした。
 出産を実際に体験した人の話は確かに実体験だが、その人たちは自分の
経験を基にしか話さない。それでかなり苦しんだこともあった。
「言われたことと違うじゃん。言われた通りにしたのにそうならない」
最初はそんな感じで周りの意見に流された。
特につわり体験ではそうだった。精神的なものが関係するからリラックスすれば
症状が回復するよって。

 実際は・・・とんでもない。リラックスは当然試みた。
旦那が私が楽しめるようにとゲームを買ってくれたり、
私がリラックスするようにって空気清浄機を買ってくれたりしたし
私自身もなるべく楽しくなるように多少気持ち悪くても友達と会ったこともあった。

 でも、無理。あんだけ苦しいのは・・・精神的なものが関係するなんて
とんでもない。確かに一理あるとは思う。
例えば、妊娠を望んでいなかった人たちや妊娠以外で本当に
苦労するような状況があって、ひどいストレスにさらされて
いる人なんかは当然普通の人よりつわりがひどく感じるとは思う。
 でも、そういうことではない、もう理屈を超えた苦しさを感じることもあるのだ。
それは全くの個人差だ。体質だとかもあるが、性格だってなんだって、
みーんな違うんだからつわりだって、感じ方が一緒なわけがない。

 私はつわりがひどかったときに同じように苦しんでいる人は
どう暮らしているのか気になってネットでいろいろ検索したことがある。

 本当にひどい人は、「死んでしまいたいくらい」の苦しさだという。
私は「死んでしまいたい」、という程ではなかったが。
「気絶してしまいたい」、というぐらいの気持ち悪さではあった。
史上最強の気持ち悪さが一日中、次の日もまた次の日もやってくるのだ。
いつまでこの地獄が続くのだろうと思った。
 私はつわりがやってきたのが早かった。(6週からあった)
そしてわりと長いほうでもあった。(19週くらいまで)
今も気持ち悪いことがある。

 でもあのつわりを乗り越えて、切迫流産を乗り越えて赤ちゃんを守れた自分に
正直ほっとした。
つわりの期間や切迫で2度の入院を味わったが、苦しんでいるのは
私だけではなかった。切迫早産で苦しんでいた人は私なんかより長く入院しつづけ
妊娠生活のほとんどを病院で暮らす人もいるのだから。
 私が入院していたとき、たまたま隣のベットにいた人はかわいそうに
年末、年始も家に帰れず病院暮らしだそうだ。
 
 でもそうやって苦労してやって赤ちゃんを産めることもまた、
私だけのお産である。誰のとも違う、私だけのお産。
私はこの体験を本当に大切にしたい。
お産は本当にすばらしかった、って思えるように。
 
 このコーナーでは私がいろんな時期に考えてきたことや、読んで勇気付けられた
本やサイトを載せておく。これは、私が今回の妊娠をちゃんと記録しておく意味合いもある。
これを見てくれた皆さんにとっても何かのお役に立てますように。

                         10ヶ月・ミズカオ


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